ライブ本番に強くなる練習方法
アマチュアギタリストがライブで実力を発揮するのはなかなか難しいです。ライブでは様々な予期せぬ出来事が起こります。
また環境も普段の自宅練習やスタジオリハと変わるため、思ったような演奏ができないのが普通だと思います。
例えば環境面ではこういった予期せぬことが起こったり普段と違う状況になり得ます。
- 普段使っているアンプがない
- 音が違うところから聞こえてくる(アンプ直接ではなくモニタースピーカー頼りになりますよね)
- 普段と明るさが違う
- 照明が消えて真っ暗になってしまうことがある
- 目の前にたくさんのオーディエンスの顔が見える(全員が自分を見ているように思えてしまう)
- ボーカルが間違えた場所から歌い始めてしまった
- メンバーが構成を間違えてしまった、
また演奏中にはこういったことがよく起きます。
- 自分の音が聞こえない
- ドラマーが焦ってテンポがメチャクチャ速くなる
- 緊張して曲が頭の中から飛んでしまって構成がわからなくなってしまう。
- 普段弾けたのにどこを押さえたらいいのか急にわからなくなってしまう
こういった状況に対応できるようにするためにも、日頃の練習やライブ前の準備における心構えが非常に大切になってきます。余裕をもってライブを楽しみたいですよね。
以下は私がライブでの演奏を意識して自宅練習やスタジオリハで取り込んでいる練習方法です。必ずしもみなさんに当てまるかわかりませんが参考になればと思います。
スタジオ練習の音は小さめに
スタジオ練習ではつい音を大きくしてしまいがちです。全体の音がバランスよく聴こえないとバンドとしてちゃんとテンポが合っているのか、アレンジ的にOKなのか、わかりません。自分の音に限らず全パートの音量を抑えめに弾くのがレベルの高いバンドの練習方法になります。
なるべく立って弾く
日頃からなるべく立って弾く練習をしておきましょう。座って弾く姿勢に慣れてしまうと腕の振りなんかも座った状態に最適化されてしまいますし、指板の見える角度も座って弾く時とは違うため練習のようにうまく弾けないものです。(後述しますが座って弾くと指板を見て弾く悪いクセが付いてしまうのも良くないです)
指板を見ない
指板をのぞき込みながら弾く姿勢はあまり美しくないのと、ステージが暗くて見えない場合もあります。フレットの位置を確認する時は指板ではなく、ネックのサイドのポジションマークを見る習慣をつけるといいでしょう。
この習慣を付けることで私自身はステージ上でのミスが随分減ったと思います。やはり指板のポジションマークをかなり頼りに弾いていたということでしょうね。
演奏曲を早回しして弾く
本番になると緊張したりでリズムが早くなってしまうことが多々あります。テンポが速くなると単純に運指が追い付かないだけではなく、普段通りに頭の中に曲が展開できず、曲の構成が飛んでしまったりすることがあります。今ではスマホのアプリでテンポを変えれるようなプレイヤーもたくさんあると思いますのでうまく活用いただけるといいでしょう。
部屋を暗くして弾く
ライブでは通常弾いている環境よりも暗い状況になります。違う環境ゆえにいっそう緊張したり、暗くて見えにくかったりということが生じます。そういった日頃慣れていない環境下でも動揺しなくてすむようたまにライブ会場と似たような環境で弾く練習をしておくといいでしょう。
本番通りの曲順で弾く
本番時には自宅やスタジオ練習の時のように曲の合間に悠長に時間を取っていられません。曲の終わりに差し掛かったらエフェクターの踏み替えやギターのPU切り換えを頭の中で準備できるように、なるべく曲順を体で覚えてしまいましょう。
曲のキーを把握しておく
こちらはある程度アドリブが弾けるようならないと難しいかもしれませんが、曲のキーをちゃんと把握できていれば、構成がわからなくなったりコードやフレーズを忘れてしまった時でもアドリブのフレーズや単音リフで切り抜けることが出来ます。ペンタトニックスケールだけでもを覚えておくようにしましょう。
メトロノームに合わせて練習する
ここではリズムトレーニング目的というよりは音源を聴かずして頭に記憶している構成どおりに一曲弾き切ることを意図しています。ライブではリハーサルではちゃんと聴こえてたのに本番になると歌が聞こえないとか特定パートだけが聴こえないといったことがよくあります。そういった場合にも焦らなくてよいようにがっつり曲の構成を覚えこんでしまいましょう。
スタジオで録音した音源に合わせて練習する
スタジオ練習を録音してそれに合わせた練習を自宅でしましょう。曲順やMCの位置なんかも本番と合わせた音源を作っておけると一番いいと思います。本番一週間前からはみっちりその音源に合わせて練習できると本番でしくじることはかなり減ると思います。